今日はとても寒い日です。電車の乗り換えを待っているうちに、突然大きな音が聞こえました。なんと、雹でした!私は人生で初めて雹を見ました。それはまるで小さな氷の粒が勢いよく降ってくるようで、もし外にいたら、きっと痛かったでしょう。私たちは電車の中にいたので安心でした。
電車が福岡市内を離れると、目の前には広々とした田園風景が広がり、静かな雰囲気を楽しむことができました。目的地の福吉駅に到着すると、そこはとても小さな無人駅で、建物と設備も少し古びていました。利用者が少ないかもしれませんね。
冬の海辺は、さらに寒さが厳しく感じられました。私は暖かい地域で育ったので、寒さにはあまり強くありません。駅には焼き牡蠣小屋の広告がたくさん貼られていて、送迎サービスのある「伸栄丸」というお店を選び、電話で予約しました。しばらくすると、お店の車が迎えに来てくれました。お店の方は私が台湾人だと知ると、台湾について、何か話したそうにしていましたが、何を話せばいいのか分からない様子でした。
海辺の道路には焼き牡蠣小屋が並んでいて、そのすぐ後ろにはたくさんの漁船が停泊する港がありました。実は駅からそんなに遠くなく、天気が良ければ散歩するのも気持ちよさそうな場所でした。糸島にはこうした港がいくつもあり、どの港にも焼き牡蠣小屋があるそうなので、きっと他の場所の景色も美しいでしょう。
焼き牡蠣小屋に入ると、お店が用意した専用の服を着ました。そうしたら、自分の服に匂いがつかなくて安心です。
私たちは牡蠣や他の海鮮の炭火焼を注文し、さらに焼き牡蠣ご飯を頼みました。しかし、ご飯が冷たかったのは少し残念でした。もしかすると、日本人は冷たいお弁当を食べる習慣があるからかもしれませんね。店内のお客さんは常連の方が多いでしょうか。お店の人は焼き方や道具の使い方を特に説明しませんでした。他の日本の飲食店のように親切な案内はありませんでしたが、海辺の焼き牡蠣小屋で食事をするのは、やはり特別な体験でした。もし地元の友人がいなければ、私はこの場所に来ることはなかったかもしれません。
帰りの送迎車には、60歳くらいの男性二人も一緒に乗っていました。彼らとは、帰りの電車でも同じ車両になりました。実は、彼らはお店の中で私たちの後ろの席に座っていて、焼き牡蠣を食べながらお酒を飲み、とても楽しそうに過ごしていました。電車の中でもまるで小学生のように楽しそうに話していて、聞いているこちらまで明るい気持ちになりました。会話の中で、一人は福岡出身、もう一人は東京から来たことが分かりました。彼らは先の焼物の話をしていて、福岡の方が「東京にはこんな場所ないでしょ?すごいでしょ?」と興奮気味に話していました。また、NHKの朝ドラ『おむすび』が糸島で撮影されたことや、主演の橋本環奈さんが訪れたことなどを話していて、とても楽しそうでした。
彼らを見ていて、とても羨ましい気持ちになりました。何歳になっても、子供のような純粋な心を持ち、人生を楽しむことができるなんて、本当に素敵ですね。