京子さんは茶道を学んでおり、わたしも抹茶が好きなので、私のために茶道の歓迎茶会を開いてくれました。
空港から帰宅後、間もなく、忠さんの元同僚である博美さんが訪ねてきて、茶道のお茶会が正式に始まりました。自宅一階の和室で、すでに茶会の道具を用意していました。客は私のほかに、博美さんと忠さんがいました。
京子さんは亭主として、表千家流点前に則り、丁寧に茶湯を点てておもてなしをしてくれました。今回の茶道の点前の形は、私が前経験したものとは異なっていました。大学時代に拝見した茶道の点前のは、一つの陶器の茶碗を皆で回し飲む形でしたが、今回は一人ずつに陶器の茶碗が用意され、それぞれが茶を味わう形式でした。
また、伝統的な作法に従って茶湯を点てるだけでなく、和菓子が用意され、京子さんは先に、和菓子を紹介しながら、客人に渡します。
客は抹茶をいただきながら、茶碗の外観や作者を鑑賞し、少し感想を述べます。この日の茶菓子は、美味しい伊万里の和菓子です。また、茶室の書画のしつらえも楽しむことができました。
この日の茶菓子である伊万里の和菓子は、伊万里に住むある女性が京子さんに贈ったものでした。その方はスペイン巡礼の旅に行きたいと考えており、新聞紙で忠さんのスペイン巡礼の記事を読んだ後、関連情報を求めるために、新聞社を通じて忠さんに連絡を取りました。
そして、わざわざ伊万里から福岡まで列車で訪れました。
女性同士というともあり、京子さんから彼女と会い、旅の経験をシェアしました。伊万里の出身の博美さんは「これは伊万里で最も伝統的な饅頭で、幼い頃によく食べたお菓子です」と教えてくれました。
いずれにしても、伊万里の伝統的な饅頭は、私に口に合うお菓子です。
お茶を一服いただいた後、京子さんは茶道点前の流れを説明してくれ、私自身も一度茶湯を点てる体験をさせてもらいました。彼女がそばで指導してくれたおかげで、貴重な体験となりました。
京子さんは「次に福岡を訪れたときには、正式な茶道の作法を教えたい」と言ってくれました。楽しみにしています。
帰国前に、京子さんは茶道の道具の茶杓、茶筅、茶碗や茶会用の抹茶などをくれました。台北に戻った後、時折抹茶を点て、和菓子とともに日本の優雅なひとときを楽しんでいます。
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