Itoshimacco(イトシマッコ) |
糸島焼カキ小屋で食事してから、JR筑前前原駅の近くにある「Itoshimacco(イトシマッコ)」カフェへ向かいました。このカフェは好子さんの家の近くにあります。午後、好子さんと一緒にコーヒーを飲む予定でした。
好子さんは京子さんのソフトバンクホークス後援会の友人です。京子さんは、こうしたホークスファン仲間のことを「ソフトバンクフレンド」と呼んでいます。好子さんは、その名前の通り本当に親切な方でした。彼女は自宅の近くにある朝市でたくさんの新鮮な農家の野菜を買っていて、この日、私たちが糸島に来るので、帰りに順路で野菜を受け取りに行くことになりました。また、京子さんは、私が台湾から持ってきたお土産を好子さんにも分けてあげました。彼女は、京子さんの台湾の友達に会えることをとても喜んでくれて、台湾人の私にも少し興味を持っているようでした。
なんとなく私は、京子さんの親戚のような気分でした。親戚と一緒に友人の家を訪ねるのは、台湾では中部の親戚の家に行くときくらいしかないからです。特に台北では、こういう機会があまりありません。やっぱり台北の人はちょっと冷たい人だと思っています。
ソフトバングフレンドの仲間、二人ともソフトバンクホークスの公式後援会の会員であり、ホークスの試合が福岡PayPayドームで行われる日は、最も一番忙しい時期です。試合を一緒に観戦する仲間は三人がいて、事前に相談して指定席のチケットを購入したり、一緒に福岡ドームへ向かい熱い応援を繰り広げるのが恒例となっています。
また、彼女たちは普段からたまに集まり、コーヒーを飲んだり食事をしたりしながら、試合について語り合い、日常の出来事を共有しています。京子さんはソフトバンクホークスの熱心なファンなので、私が福岡に滞在している間、毎日のように福岡ソフトバンクホークスに関する話題が飛び交っていました。
ですから、京子さんは、次回福岡を訪れた際には一緒に福岡ドームで試合を観ようと熱心に誘ってくれました。チケットの手配も彼女がしてくれます。
カフェのオーナーは田の上慶三郎さんで、かつて福岡ソフトバンクホークスの投手コーチを務めていた方です。2023年に引退した後、奥様の実家が営む老舗の衣料品店を利用し、この可愛らしいカフェをオープンしました。店内ではコーヒーのほかにも、糸島の地元特産品が販売されています。
田の上さんは福岡では有名な人物なので、さまざまなメディアでこのカフェが紹介されており、ホークスの選手や後援会のメンバーがよく集まる場所にもなっています。田之上さん自身もコーヒーを淹れたり、料理を運んだり、非常に親切な方だと思っています。
京子さんは田の上さんがよくお客さんとおしゃべりすると教えてくれました。特に、好子さんは常連客ですから、いつも気さくに会話を交わしたりしました。この日、彼は私たちとあまり話しませんでした。京子さんによると、多分、この日は私がいたので、遠慮していたのかもしれません。
ただ、田之上さんは私が台湾人だと知ると、私に「你好」、「謝謝」と標準的な中国語の発音で話しかけてくれました。それ以上の会話はありませんでしたが、私は驚いて「中国語を話せるのか」と聞きました。しかし、彼は「これしか言えません」と笑いながら答えてくれました。本当にそれだけなのか? もしかしたら、もう少し話せるのかもしれません。少なくとも、彼の発音はとても自然でした。
後で調べてから分かったのはホークスには過去に3人の台湾人選手とコーチが所属していました。2013~2014年に投手コーチを務めた郭泰源さん。2007~2016年に内野手の李杜軒さん、また、2006~2013年に投手・外野手として在籍した陽耀勳です。彼らはホークスの歴史において重要な存在であり、多くの貢献をしてきた。もしかすると、田の上さんは彼らと接する中で、簡単な中国語を覚えたのかもしれない。
ちなみに、ホークスの歴史に欠かせないのが、王貞治さんです。彼は1995年から2008年までホークスの監督を務めました。京子さんが若い頃、「王貞治を見に行くのが夢だった!」と話していました。彼女にとって、王貞治はまさに憧れのヒーローだったのです。
逆に、私にとって王貞治さんは不思議な人物だと思っています。彼は私と同じく中華民国の国籍を持っているのに、台湾には戸籍がありません。だから、私は彼が私と同じ国の人とは思えません。
もしかすると私は田之上さんをびっくりさせたかもしれません。私はカフェに入って、彼が有名な元ホークスの投手コーチだと聞くと、すぐに「写真を撮りたい!」とお願いしました。写真は撮れたものの、その日はとても寒く、私は店に入った時、髪も乱れ、身なりも少しだらしない状態でした。そのせいか、自分の写りがあまり良くなかったのが少し残念でした。
おそらく、他のお客さんはみんな彼をとても尊敬しているので、こんな風に気軽に写真をお願いすることは少ないのかもしれません。でも、私は彼のことをよく知らなかったので、遠慮なくお願いできたのでしょう。田の上さんは優しい紳士で、淡々と仕事をこなしながらも、お客さんに丁寧に接していました。
このカフェのコーヒーはとても美味しく、私たちはここで好子さんと楽しい午後のひとときを過ごしました。
京子さんと好子さんは、ソフトバンクホークス後援会の仲間や活動について、尽きることのない話を続けていました。私と忠さんは、その横でただ微笑みながら聞いているだけでした。やはり共通の趣味がある人同士だと、話がどんどん盛り上がるものですね。
福岡ソフトバンクホークスの後援会メンバーにはさまざまな特典があります。例えば:チケットの優先購入&割引や会員限定のイベント参加や限定グッズや記念品のプレゼントなどです。
京子さんは、2025年に「ソフトバンクフレンド」の仲間たちと奈良へ旅行し、さらに札幌で試合観戦をする予定だそうです。彼女は本当にホークスが大好きです。
帰る時、田之上さんはわざわざ店の外まで見送ってくれました。そして、また綺麗な中国語の発音で「再見」と言ってくれました。
また、いつか福岡を訪れる機会があれば、きっとこのカフェにも立ち寄ることになるでしょう。
「再見」。
itoshimacco.イトシマッコカフェ
前原中央2丁目2-21, Itoshima-shi, Fukuoka, Japan 819-1116
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